新潟市西区の液状化リスクを解説

新潟市西区でマイホームの購入や賃貸を検討している方、またはすでに西区にお住まいの方にとって、液状化リスクの確認は極めて重要です。

2024年1月1日の能登半島地震では、西区で1.1万件以上の液状化被害が発生し、大きなニュースになりました。

建物が傾いたり、道路が波打ったり、マンホールが浮き上がったりと、実際に多くの被害が報告されています。

この記事では、新潟市西区の液状化リスクをデータで詳しく解説し、2024年地震の実例と、安全なエリア・注意が必要なエリアをご紹介します。

 

2024年能登半島地震で西区に何が起きたのか

2024年1月1日16時10分、能登半島を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。

新潟市では震度5弱を観測し、特に西区で大規模な液状化被害が発生しました。

西区の被害状況

  • 液状化被害: 1.1万件以上
  • 建物の傾き・沈下: 多数
  • 道路の陥没・波打ち: 広範囲
  • マンホール・電柱の浮き上がり
  • 地面から砂が噴き出す(噴砂現象)

被害が大きかったのは、信濃川沿いの低地エリアです。

特に内野・坂井・流通センターなどの地域で、道路が波打ち、住宅が傾く被害が相次ぎました。

一方、五十嵐地区(新潟大学周辺)などの高台エリアでは、ほとんど被害がありませんでした。

この地震により、西区の液状化リスクが改めて認識されることとなりました。

 

西区の液状化リスクの特徴【データで見る】

新潟市西区の液状化リスクをデータで見てみましょう。

項目 データ
対象町名数 123町名
液状化スコア平均 3.83
スコア5(最高リスク) 21町名(17.1%)
スコア4以上の割合 68.3%
海抜10m以上の安全エリア 17町名

西区はスコア4が51.2%と最も多く、平均スコアは3.83です。

中央区(4.36)よりは低いですが、実際には2024年地震で最も被害が大きかったのが西区です。

これは、西区に広大な砂地盤エリアが広がっているためと考えられます。

一方、五十嵐地区など海抜が高いエリアは、液状化リスクが低く安全です。

 

液状化リスクが高い地域 TOP5【2024年被害エリア】

西区で特に液状化リスクが高い地域をご紹介します。

町名 液状化スコア 海抜 2024年被害
板井 5 0.4m 被害あり
小針南 5 -1.1m 被害あり
大野町 5 1.4m 被害あり
小平方 5 1.1m 被害あり
小針 5 -0.2m 被害あり

これらの地域はすべてスコア5で、2024年地震で実際に被害が報告されました。

小針南は海抜-1.1mと特に低く、液状化リスクが非常に高いエリアです。

信濃川沿いの低地エリア(海抜5m以下)には、69町名がスコア4以上の高リスクエリアとして存在します。

 

液状化リスクが低い地域 TOP5【五十嵐地区が安全】

西区にも液状化リスクが低い安全なエリアがあります。

町名 液状化スコア 海抜 特徴
五十嵐東 3 25.2m 西区で最も安全
寺尾西 3 27.6m 海抜が高い
大学南 3 27.4m 新潟大学周辺
小針台 3 25.3m 高台エリア
寺尾中央公園 3 24.2m 高台エリア

五十嵐地区(新潟大学周辺)は、海抜が20m以上と非常に高く、液状化リスクが低い安全なエリアです。

2024年地震でも、五十嵐地区ではほとんど被害が報告されていません。

西区では17町名が海抜10m以上+スコア3以下の安全エリアに該当します。

 

なぜ西区だけ被害が大きかったのか

同じ新潟市でも、西区だけ液状化被害が大きかった理由を解説します。

①信濃川の砂州地帯

西区は信濃川が運んだ砂が堆積した砂州地帯で、液状化しやすい地盤が広がっています。

②地下水位が高い

海抜が低いエリアが多く、地下水位が高いため液状化が発生しやすい条件が揃っています。

③埋め立て地が多い

昭和期に農地を宅地化したエリアが多く、地盤が十分に固まっていない場所があります。

④揺れの周期

2024年地震は揺れの継続時間が長く、砂地盤に影響しやすい周期だったと考えられます。

 

液状化に強い地盤の見分け方

西区で液状化リスクが低い地盤を見分けるポイントをご紹介します。

①海抜10m以上の高台を選ぶ

五十嵐地区や寺尾地区など、海抜10m以上のエリアは液状化リスクが低いです。

②液状化スコア3以下を目安に

スコア4以上は2024年地震で実際に被害が出ています。スコア3以下を目安にしましょう。

③信濃川から離れたエリアを選ぶ

信濃川沿いの低地エリアは砂地盤が多く、液状化リスクが高い傾向があります。

④2024年被害マップを確認する

新潟市が公開している被害状況マップで、実際に被害があったエリアを確認できます。

 

今住んでいる人・賃貸の方向け対策

すでに西区に住んでいる方や、賃貸にお住まいの方も、液状化対策ができます。

すぐにできる対策

□地震保険に加入する(液状化被害も補償対象)

□家具を固定する(転倒防止グッズを活用)

□避難経路を複数確認しておく

□非常用持ち出し袋を玄関近くに置く

□近隣の避難所を家族で確認する

 

賃貸の方向け

□家財保険に地震補償を付ける

□大家さんに建物の耐震性を確認する

□液状化リスクを理解した上で住む

□引っ越しを検討する場合は海抜を確認

 

持ち家の方向け

□地盤調査を専門業者に依頼する

□地盤改良工事を検討する(費用は100万円〜)

□建物の耐震診断を受ける

□基礎の状態を定期的にチェックする

□液状化被害の修理費用を想定しておく

 

2024年地震を経験した西区だからこそ、液状化への備えが重要です。

 

まとめ:西区は高台エリアと低地エリアで大きく異なる

新潟市西区は、2024年能登半島地震で1.1万件以上の液状化被害が発生し、新潟市で最も被害が大きかったエリアです。

信濃川沿いの低地エリア(海抜5m以下)は液状化リスクが高く、実際に多くの被害が報告されました。

一方で、五十嵐地区(新潟大学周辺)などの高台エリアは、海抜20m以上でスコア3と液状化リスクが低く、2024年地震でもほとんど被害がありませんでした。

西区に住む場合は、海抜とスコアを必ず確認し、高台エリアを選ぶことが大切です。

すでに住んでいる方は、地震保険への加入や家具の固定など、できる対策から始めましょう。

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