新潟市東区の高齢者避難支援|家族で知っておきたい制度と準備

更新日:2026.03.02

新潟市東区に高齢の親御さんが住んでいる方、災害時の避難について不安を感じていませんか。

 

「離れて暮らしているから、いざという時にすぐ駆けつけられない」という声をよく聞きます。

 

能登半島地震の際、ある高齢者はこう語っています。

 

冷蔵庫が倒れて戸口をふさぎ、外へ出られなかった。揺れがおさまっても、一人では動かせなかった」

 

高齢者の避難は、体力の問題だけではありません。

 

家具の転倒、持病の薬、移動手段など、想像以上に多くの壁が立ちはだかるんです。

 

この記事では、東区に住む高齢の親御さんを災害から守るための制度と準備を、具体的にお伝えします。

 

 

この記事でわかること
・東区に住む高齢者が直面する災害リスク
・避難行動要支援者名簿の登録方法
・福祉避難所と一般避難所の違い
・高齢者向け防災グッズリスト
・遠方の家族ができる見守りと支援

 

東区に住む高齢者が直面する災害リスク

 

新潟市東区は、新潟空港周辺に広がる海岸沿いのエリアです。

 

日本海側の津波は到達時間が短く、地震発生から早ければ数分で到達する可能性があります。

 

さらに東区は、1964年の新潟地震で深刻な液状化被害を受けた地域でもあります。

 

液状化が起きると地面がぬかるみ、高齢者の歩行は一層困難になるんですよね。

 

実際、過去の震災では「要介護の方は車椅子での避難が困難で、建物から出ることもできなかった」という報告が上がっています。

 

東区で高齢の親と暮らしている方は、津波・液状化・洪水の3つのリスクを意識した避難計画が欠かせません。

 

避難行動要支援者名簿とは?登録方法を解説

 

「避難行動要支援者名簿」という制度をご存じでしょうか。

 

災害時に自力で避難することが難しい方の情報を、市が事前に把握しておく仕組みです。

 

対象となるのは、要介護3以上の方、身体障害者手帳1・2級の方、75歳以上の一人暮らしの方などです。

 

名簿に登録されると、災害時に消防や自治会、民生委員が安否確認や避難誘導に来てくれます。

 

登録は、お住まいの区役所の健康福祉課で手続きができます。

 

ここで知っておいてほしい盲点があります。

 

名簿に登録しただけでは、確実に助けが来るとは限りません。

 

過去の災害では、「75歳以上の後期高齢者4人が自力歩行困難でありながら、避難支援が行われず亡くなった」という痛ましい事例もありました。

 

名簿登録は第一歩ですが、家族や近隣住民との連携が不可欠なんです。

 

東区の福祉避難所と一般避難所の違い

 

避難所には「一般避難所」と「福祉避難所」の2種類があります。

 

一般避難所は、体育館や公民館など誰でも利用できる施設です。

 

一方、福祉避難所は、高齢者や障害者など特別な配慮が必要な方のための施設で、介護スタッフが配置されます。

 

東区では、特別養護老人ホームや障害者支援施設などが福祉避難所に指定されています。

 

ただし、注意点があります。

 

福祉避難所は最初から直接行くことはできません

 

まず一般避難所に避難し、そこで「福祉避難所が必要」と判断された場合に移動する流れになっています。

 

避難所での高齢者の体調悪化も深刻な問題です。

 

長時間の同じ姿勢によるエコノミークラス症候群や、環境の変化による持病の悪化が報告されています。

 

普段飲んでいる薬や、お薬手帳のコピーは必ず持ち出せるように準備しておきましょう。

 

高齢者向け防災グッズリスト

 

高齢者の防災グッズは、一般的な備えにプラスして「体の不自由さ」を想定した準備が大切です。

 

【最優先で備えるもの】

  • 処方薬(最低1週間分)とお薬手帳のコピー
  • 老眼鏡・補聴器(予備の電池も)
  • 入れ歯と入れ歯洗浄剤
  • 杖や歩行器
  • 大人用おむつ(必要な方)

 

【意外と忘れがちなもの】

  • 靴(寝室に厚底の靴を置いておく)
  • ホイッスル(声が出せない時の救助要請用)
  • 持病の診断書コピー
  • 緊急連絡先カード(首から下げるタイプ)
  • 使い慣れた毛布やひざ掛け

 

寝室に靴を置くことは特に重要ですよ。

 

地震でガラスが散乱した室内を、高齢者が裸足で歩くのは非常に危険です。

 

また、防災バッグは重すぎないことが鉄則。

 

一般的な防災リュックは約5kgですが、高齢者には重すぎる場合があります。

 

キャスター付きバッグにするか、最低限の持ち出し品に絞って3kg以内に収めることを目指しましょう。

 

遠方の家族ができる見守りと支援

 

東区に親が住んでいて、自分は離れた場所にいるというご家庭も多いのではないでしょうか。

 

遠方からでもできることは、実はたくさんあります。

 

1. 避難計画を一緒に作る

帰省した際に、自宅から避難所までのルートを実際に歩いてみてください。

 

「歩けると思っていたけど、坂道がきつい」など、歩いて初めてわかることがあります。

 

2. ご近所との関係づくり

自治会や民生委員に挨拶しておくと、災害時に声をかけてもらえる可能性が高まります。

 

名簿に登録していても、顔が見える関係でなければ支援は後回しにされがちです。

 

3. 家具の転倒防止

帰省のたびに、家具の固定状況をチェックしましょう。

 

冷蔵庫が倒れて出口をふさいだ事例があるように、家具の転倒は命に関わる問題なんです。

 

4. 連絡手段の複数化

災害時は電話がつながりにくくなります。

 

災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を、親御さんと一緒に練習しておくと安心です。

 

まとめ:東区の高齢者を災害から守るために

 

この記事のポイント
・東区は津波・液状化・洪水の3つのリスクがある地域
・避難行動要支援者名簿に早めに登録する
・福祉避難所は直接行けない(一般避難所経由)
・防災グッズは高齢者の体に合わせて軽量化する
・遠方でも避難計画づくりやご近所づきあいで支援できる
・家具の転倒防止は帰省時に必ずチェック

 

「まだ大丈夫」と思っているうちに、災害はやってきます。

 

特に高齢者は、避難に時間がかかるからこそ、事前の備えがすべてと言っても過言ではありません。

 

住まハザでは、新潟市東区の災害リスクを住所単位で無料検索できます。

 

津波・液状化・洪水・大雨浸水・海抜の5つのリスクが一目でわかるので、親御さんのお住まいの安全性をぜひ確認してみてください。

 

「あの時、調べておけばよかった」と後悔する前に、今日できることから始めていきましょう。