新潟市江南区のハザードマップ完全ガイド|亀田郷の水害リスクを解説

更新日:2026.01.16

「地図にない湖」と呼ばれた亀田郷。新潟市江南区は、かつてたびたび水没する土地でした。

現在は親松排水機場のポンプにより守られていますが、ハザードマップを見ると、洪水・大雨浸水のリスクが今も高いことがわかります。

この記事では、新潟市江南区のハザードマップの種類・見方・入手方法を詳しく解説し、亀田郷特有の水害リスクへの備え方をご紹介します。

 

新潟市江南区のハザードマップとは

ハザードマップとは、災害が発生した際に予想される被害範囲や避難場所を示した地図です。

ハザードマップの目的

  • 自宅や職場の災害リスクを確認する
  • 避難場所と避難経路を事前に確認する
  • 災害時の避難行動を計画する
  • 地域の防災活動に活用する

新潟市が作成しているハザードマップの種類

種類 目的 江南区の特徴
洪水ハザードマップ 河川氾濫時の浸水想定 信濃川・阿賀野川氾濫リスク高
津波ハザードマップ 津波浸水想定・到達時間 内陸部だが海抜低くリスクあり
浸水ハザードマップ 大雨時の内水氾濫想定 排水機場依存で浸水リスク高
液状化マップ 液状化リスクの分布 軟弱地盤で高リスク
土砂災害マップ 土砂災害警戒区域 該当なし(低湿地)

 

江南区の地形的特徴【亀田郷低湿地】

江南区は「亀田郷」と呼ばれる低湿地帯で、4区の中で唯一、海抜10m以上のエリアがゼロです。

江南区の地形データ

  • 海抜10m以上のエリア:0町名(4区で唯一ゼロ)
  • 海抜平均:1.39m(4区の中で3番目に低い)
  • 最高地点:横越中央(4.9m)
  • 最低地点:鍋潟新田(-2.4m)

亀田郷とは

亀田郷は、信濃川と阿賀野川に挟まれた低湿地帯です。

江戸時代から昭和にかけて、たびたび洪水に見舞われ、「地図にない湖」と呼ばれました。

現在は親松排水機場のポンプにより排水されていますが、ポンプに依存した水害対策です。

江南区の災害リスクの特徴

海抜10m以上のエリアがゼロで、高台への避難ができません。

洪水・大雨浸水・液状化のリスクが非常に高く、津波リスクもあります。

親松排水機場のポンプが止まると、浸水リスクが急上昇します。

 

江南区の洪水ハザードマップ【信濃川・阿賀野川氾濫】

江南区は信濃川と阿賀野川に挟まれ、洪水リスクが非常に高いエリアです。

洪水ハザードマップとは

河川が大雨で増水し、堤防が決壊した場合の浸水予想結果を示したマップです。

浸水の深さを色別で表示しており、黄色が薄いほど浅く、桃色・紫色が濃いほど深くなります。

江南区の洪水リスクの特徴

信濃川と阿賀野川の両方から氾濫リスクがあり、挟まれた低地で浸水が拡大します。

海抜が非常に低く、一度浸水すると水が引きにくく、長期化します。

親松排水機場のポンプで排水しますが、信濃川の水位が高い場合は排水が困難になります。

洪水ハザードマップで確認すること

  • 自宅の浸水想定(深さと範囲)
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(特に危険なエリア)
  • 最寄りの避難所(浸水想定区域外)
  • 避難経路(浸水しない経路)

複合氾濫のリスク

江南区は、信濃川と阿賀野川の複合氾濫のリスクがあります。

両河川が同時に氾濫すると、挟まれた亀田郷は広範囲に浸水します。

 

江南区の津波ハザードマップ【内陸部でもリスクあり】

江南区は内陸部ですが、海抜が非常に低いため、津波リスクがあります。

津波ハザードマップとは

国の新たな指針に基づいた津波浸水想定区域を示したマップです。

新潟市の津波ハザードマップは、以下の3種類があります。

  • 浸水想定図:津波による浸水の深さを色別で表示
  • 到達時間図:津波が到達するまでの時間を色別で表示
  • せり上がり図:建物に衝突して高く跳ね上がる津波の威力を表示

江南区の津波リスクの特徴

江南区は内陸部ですが、海抜が非常に低いため、津波が河川を遡上してくるリスクがあります。

1964年新潟地震では、信濃川・阿賀野川を遡上した津波により、亀田郷でも浸水被害が発生しました。

海抜マイナスのエリア(鐘木・鍋潟新田など)は、特に津波リスクが高いです。

津波ハザードマップで確認すること

  • 自宅の津波浸水想定(深さと範囲)
  • 津波到達時間(何分後に津波が来るか)
  • 最寄りの津波避難ビル(3階以上)
  • 避難所の位置

 

江南区の浸水ハザードマップ【親松排水機場依存】

江南区は親松排水機場のポンプに依存しており、大雨時の浸水リスクが高いエリアです。

浸水ハザードマップとは

下水道の雨水排水能力を上回る雨が降った場合に、浸水が想定される区域と深さを示したマップです。

河川の氾濫が始まる前の段階を想定しており、内水氾濫のリスクを確認できます。

想定している降雨

1998年8月4日に新潟市で観測された最大降雨(時間最大97mm)を想定しています。

この豪雨では、江南区でも低地エリアで浸水被害が発生しました。

江南区の内水氾濫リスクの特徴

江南区は海抜が非常に低く、自然排水ができないため、親松排水機場のポンプによる強制排水に依存しています。

新潟市全域の雨水が鳥屋野潟に集まり、親松排水機場のポンプで信濃川に排出されます。

ポンプの排水能力を超える降雨や、ポンプの故障時は、広範囲に浸水します。

信濃川の水位が高い場合は排水が困難になり、浸水リスクが非常に高くなります。

浸水ハザードマップで確認すること

  • 自宅の浸水想定(深さと範囲)
  • 親松排水機場の位置と機能
  • 鳥屋野潟の水位情報の確認方法
  • 自宅での垂直避難の可否(2階以上への避難)

 

江南区の液状化マップ【軟弱地盤・泥炭層】

江南区は泥炭層を含む軟弱地盤で、液状化リスクが高いエリアです。

液状化マップとは

北陸地方整備局が作成した、過去の液状化発生状況や地形地質等の情報から、液状化しやすさの傾向を示したマップです。

江南区の液状化リスクの特徴

1964年新潟地震では、亀田地区で液状化により建物が沈下・傾斜しました。

亀田郷は泥炭層を含む軟弱地盤が広がり、液状化リスクが高いエリアです。

地盤沈下も進行しており、液状化と地盤沈下が重なると被害が拡大します。

液状化マップで確認すること

  • 自宅の液状化リスク(高・中・低)
  • 地盤改良の必要性
  • 地震保険の加入検討
  • 建物の基礎工事の重要性

 

江南区のハザードマップ入手方法【3つの方法】

江南区のハザードマップを入手する方法を3つご紹介します。

①新潟市公式サイト(最も確実)

新潟市公式サイトで、各種ハザードマップをPDFでダウンロードできます(2025年8月1日更新)。

URL: https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/bosai/hinanjo/kouzui_hinanchizu/index.html”>https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/bosai/hinanjo/kouzui_hinanchizu/index.html”>

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中学校区ごとに作成された「総合ハザードマップ」と、河川別の「洪水ハザードマップ」があります。

②にいがたeマップ(Web版)

新潟市地図情報サービス「にいがたeマップ」で、各種ハザードマップを地図上で確認できます。

URL: https://niigata.e-map.geogeo.jp”>https://niigata.e-map.geogeo.jp/”>https://niigata.e-map.geogeo.jp/

災害種類別に切り替えて表示でき、自宅の住所を検索して確認できます。

③区役所・防災課で配布

江南区役所地域総務課や危機管理防災局防災課で、紙のハザードマップを配布しています。

  • 江南区役所地域総務課:025-382-4526
  • 危機管理防災局防災課:025-226-1143

 

ハザードマップの見方【親松排水機場の理解が重要】

江南区は親松排水機場に依存しているため、排水システムの理解が重要です。

ステップ1:自宅の位置と海抜を確認

まず、ハザードマップ上で自宅の位置と海抜を確認しましょう。

江南区は全域で海抜が低いですが、特に海抜マイナスのエリアは注意が必要です。

ステップ2:複数の災害リスクを確認

洪水・津波・浸水・液状化のリスクを総合的に確認します。

江南区は全域で複数の災害リスクが高いため、すべて確認しましょう。

ステップ3:親松排水機場の位置を確認

親松排水機場の位置と機能を確認します。

鳥屋野潟の水を信濃川に排出するポンプが、江南区の生活を支えています。

ステップ4:避難所を確認

最寄りの避難所の位置を確認します。

避難所自体も浸水想定区域内にある場合があるため、避難のタイミングが重要です。

ステップ5:垂直避難の準備

避難所への移動が困難な場合に備え、自宅の2階以上への垂直避難を準備します。

 

江南区で災害に備えるために

ハザードマップを活用して、今すぐできる備えを始めましょう。

ハザードマップで確認すること

□洪水ハザードマップで信濃川・阿賀野川氾濫時の浸水想定を確認

□津波ハザードマップで津波浸水想定を確認(内陸部でもリスクあり)

□浸水ハザードマップで大雨時の内水氾濫リスクを確認

□液状化マップで地盤の液状化リスクを確認

□親松排水機場の位置と機能を理解

□最寄りの避難所を確認

 

災害リスクに応じた対策

□地震保険に加入する(液状化リスクが高い)

□親松排水機場のポンプ稼働状況を確認する方法を知る

□鳥屋野潟の水位情報を確認する方法を知る

□信濃川・阿賀野川の水位情報を確認する方法を知る

□垂直避難の準備(2階以上への避難)

□非常持ち出し袋を準備

□家族で避難計画を共有

 

まとめ:江南区は排水システムが生命線

新潟市江南区のハザードマップについて解説してきました。

江南区は亀田郷の低湿地で、海抜10m以上のエリアがゼロ、4区の中で唯一高台がありません。

信濃川と阿賀野川に挟まれ、洪水・津波・浸水・液状化のリスクが非常に高いエリアです。

親松排水機場のポンプに依存した排水システムで、ポンプが止まると浸水リスクが急上昇します。

鳥屋野潟は新潟市全域の雨水を集める洪水調整池で、親松排水機場のポンプで信濃川に排出されています。

ハザードマップは、新潟市公式サイト、にいがたeマップ、区役所で入手できます(2025年8月1日更新)。

江南区に住む場合は、親松排水機場の機能を理解し、鳥屋野潟と信濃川・阿賀野川の水位情報を確認する方法を知ることが重要です。

2028年鳥屋野潟南部開発では排水対策も整備される予定ですが、引き続き排水システムへの理解が必須です。

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