新潟市の再開発エリアと災害リスク 投資価値を見極める

更新日:2026.02.07

 

新潟市では今、駅前から郊外まで大規模な再開発が同時に進んでいます。

 

新潟駅周辺の万代広場、旧新潟三越跡地の超高層ビル、鳥屋野潟南部の大型商業施設。
どれも新潟の街並みを大きく変える可能性を秘めたプロジェクトです。

 

「再開発エリアの不動産は値上がりするだろう」という期待は自然なことですよね。
でも、投資判断をする前に知っておきたいことがあります。

 

それは、再開発エリアの災害リスクです。

 

この記事では、新潟市の主要再開発プロジェクトの最新情報と、それぞれのエリアが抱える災害リスクを解説します。

 

 

この記事でわかること
・新潟駅周辺再開発の最新スケジュール(2025年〜2028年)
・旧新潟三越跡地の超高層ビル計画と遅延理由
・鳥屋野潟南部開発の全貌とコストコ出店の可能性
・各再開発エリアの災害リスク評価

 

 

新潟駅周辺再開発|2027年に向けて加速中

 

新潟市で最も大規模な再開発が進むのが、新潟駅周辺です。
2024年春のCoCoLo新潟グランドオープンを皮切りに、駅の機能が大きく変わりつつあります。

 

 

万代広場整備|2027年春に全面オープン予定

 

新潟駅の顔となる万代広場は、現在も整備工事が続いています。

 

万代広場の整備スケジュール
・2024年3月:東エリア完成、バスターミナル供用開始
・2024年10月:中央大屋根完成
・2025年11月:西側屋根付き通路が供用開始
・2026年4月予定:ペデストリアンデッキ、タクシープール完成
・2027年春:全面供用開始(当初2026年3月から遅延)

 

完成が当初より遅れているのは、原材料の高騰と品薄が原因です。
全国的な建設ラッシュの影響で、新潟でも資材調達に時間がかかっています。

 

広場の面積は現在の約2倍に拡張される予定です。
緑を取り入れた憩いの空間として整備され、夜間はライトアップも行われます。

 

 

アイコニックタワー新潟ステーション|すでに完成

 

駅南口西地区では、タワーマンション「アイコニックタワー新潟ステーション」がすでに完成しています。

 

アイコニックタワー新潟ステーションの概要
・住宅棟:地上30階(高さ103.85m)、総戸数218戸
・2025年6月竣工、10月入居開始
・オフィス棟:地上10階、2026年2月竣工予定
・駐車場棟:地上8階、517台収容
・免震装置24本採用で地震対策

 

駅直結という立地に加え、免震構造を採用している点が特徴です。
分譲価格は4LDKで6,600万円台からと、新潟市内では高価格帯ですが、販売は順調に進んでいるようです。

 

 

万代口東側再開発|2028年に新ビル完成予定

 

JR東日本が計画する万代口東側の再開発も動き始めています。

 

万代口東側再開発の計画
・14階建て商業・オフィス複合ビル
・10階建てマンション
・2026年度着工、2028年竣工予定
・総事業費:約169億円
・駅ペデストリアンデッキ直結

 

駅の2階から直接ビルにアクセスできるようになる計画です。
これが完成すれば、駅周辺の回遊性が大きく向上することが期待されます。

 

 

新潟駅周辺の災害リスク

 

投資判断をする上で気になるのが、新潟駅周辺の災害リスクです。

 

結論から言うと、新潟駅周辺は市内でも比較的リスクが低いエリアです。

 

洪水ハザードマップを見ると、駅周辺は浸水想定区域から外れている、または浸水深が浅いエリアが多くなっています。
液状化リスクについても、駅直近は比較的危険度が低い地域に分類されています。

 

ただし、駅から少し離れた信濃川沿いのエリアでは洪水リスクが高まります。
物件選びの際は、駅からの距離だけでなく、ハザードマップの確認が必要です。

 

新潟駅周辺で確認すべき災害リスク
・洪水リスク:信濃川氾濫時の浸水区域を確認
・液状化リスク:埋立地や旧河道の有無をチェック
・内水氾濫:大雨時の下水道処理能力超過による浸水

 

 

旧新潟三越跡地|県内最高層ビル計画は大幅遅延

 

古町エリアの起爆剤として期待されているのが、旧新潟三越跡地の再開発です。
ところが、このプロジェクトには大きな課題が発生しています。

 

 

計画の概要|地上37階、高さ約150m

 

西堀通5番町地区再開発の計画
・地上37階、地下1階、高さ約150m(新潟県最高層)
・1〜3階:商業施設(温浴施設、物販店舗など)
・4〜6階:オフィス(新潟市内最大級規模)
・7〜9階:高齢者向け住宅
・10〜37階:分譲住宅(350戸)
・総事業費:約325億円

 

デザイン監修は世界的に活躍する建築家・藤本壮介氏が担当。
完成すれば、新潟県で最も高い建物になる予定です。

 

 

施工業者が決まらず、完成時期は未定

 

しかし、このプロジェクトは大きな壁にぶつかっています。

 

当初の計画では2025年に着工、2029年に竣工の予定でした。
ところが人手不足により施工業者が決まらず、着工のめどが立っていません

 

2025年2月には、準備組合が新潟市長に遅延を報告しました。
2024年12月に予定していた解体工事も未着手のまま。
完成時期は未定となっています。

 

全国的な建設需要の高まりで、地方都市のプロジェクトは後回しにされがちです。
新潟でも同様の状況が起きているということです。

 

 

古町エリアの災害リスク

 

古町は新潟市の歴史的な中心市街地ですが、災害リスクの面では注意が必要です。

 

古町エリアの災害リスク
・洪水リスク:信濃川に近く、氾濫時の浸水リスクあり
・液状化リスク:旧河道や埋立地に該当する可能性
・津波リスク:日本海からの距離が近い

 

再開発が完成すれば街の活性化につながりますが、投資判断は慎重に行いたいところです。
プロジェクトの進捗状況と災害リスクの両面から、総合的に判断することをおすすめします。

 

 

鳥屋野潟南部開発|2028年に大型商業施設オープン

 

新潟市江南区で進む鳥屋野潟南部開発は、郊外型の大規模プロジェクトです。
「コストコが来るのでは」という噂もあり、注目を集めています。

 

 

開発の全体像|商業施設と住宅エリア

 

鳥屋野潟南部開発の概要
・敷地面積:約168,800㎡
・店舗面積:約47,481㎡
・建物:計9棟(うち8棟が小売り施設)
・駐車場:約2,852台
・想定集客:1日約5万6千人
・住居エリア:約740戸、計画人口約1,850人

 

2025年8月から造成工事が始まり、2028年4月の開業を目指しています。
事業主体は鳥屋野潟南部地区土地区画整理組合で、開発は大和ハウス工業が担当します。

 

 

コストコ出店の可能性は?

 

地元では「コストコが出店するのでは」という噂が広がっています。

 

報道では「倉庫型集客施設」という表現が使われており、コストコを連想させる内容です。
2017年頃から地質調査の情報もあったようです。

 

ただし、正式な発表はまだありません
確定情報ではないため、あくまで噂レベルの話として受け止めておきましょう。

 

 

交通渋滞対策も進行中

 

1日5万6千人の集客を想定すると、交通渋滞が大きな課題になります。

 

交通対策の計画
・都市計画道路鳥屋野潟南部東西線:3車線→4車線に拡幅
・2025年夏着工、2027年度内完了目標
・交通量予測:現在1万台/日→1.5〜2万台/日
・スマートIC設置の意見も

 

道路拡幅で対応する計画ですが、それでも渋滞は避けられないかもしれません。
周辺住民への影響も含め、今後の状況を注視する必要があります。

 

 

鳥屋野潟南部の災害リスク

 

江南区の鳥屋野潟周辺は、災害リスクの面で注意が必要なエリアです。

 

鳥屋野潟南部の災害リスク
・洪水リスク:鳥屋野潟氾濫時の浸水区域あり
・液状化リスク:低地・軟弱地盤のエリアが存在
・内水氾濫:集中豪雨時の排水能力に注意

 

もともと潟(ラグーン)周辺の低地であるため、地盤が弱い場所もあります。
土地購入を検討する際は、造成地の地盤調査結果をしっかり確認しましょう。

 

 

その他の注目再開発

 

新潟市内では、他にもいくつかの再開発が進んでいます。

 

 

越後石山駅|2027〜2028年に整備完了

 

JR信越本線の越後石山駅では、駅前整備が進んでいます。

 

自由通路が2027年春に完成予定で、東口駅前広場は2028年春の完成を目指しています。
駅の利便性向上により、周辺エリアの価値にも影響が出る可能性があります。

 

 

旧国土交通省新潟運輸総合庁舎跡地|2026年解体

 

万代エリアにある旧庁舎の跡地は、2026年に解体工事が予定されています。
跡地の活用方針はまだ発表されていませんが、立地の良さから今後の動向が注目されます。

 

 

再開発エリアで土地・物件を買う前に確認すべきこと

 

再開発エリアの不動産は確かに魅力的です。
しかし、投資判断を間違えないために、以下の点を確認しましょう。

 

 

1. 再開発の進捗状況

 

計画が発表されても、予定通りに進むとは限りません。

 

旧三越跡地のように、人手不足で着工すら見通せないケースもあります。
投資する前に、プロジェクトの現在の状況を確認しましょう。

 

 

2. ハザードマップの確認

 

再開発エリアだからといって、災害リスクが低いわけではありません。

 

新潟市では以下のハザードマップが公開されています。

 

新潟市で確認できるハザードマップ
・洪水ハザードマップ(中学校区版・河川別版)
・浸水ハザードマップ(下水道排水能力超過時)
・液状化ハザードマップ
・津波ハザードマップ
・土砂災害ハザードマップ
・総合ハザードマップ(中学校区ごと)

 

必ず複数のマップで、該当エリアのリスクを確認してください。

 

 

3. 地盤の状態

 

新潟市は海抜が低く、埋立地や旧河道が多い都市です。

 

造成地や埋立地では、地盤改良が行われているかどうかが重要です。
分譲地の場合は、地盤調査の結果を確認するようにしましょう。

 

 

4. 周辺環境の変化

 

大型商業施設ができれば、利便性は向上します。
一方で、交通渋滞や騒音など、デメリットが生じる可能性もあります。

 

特に鳥屋野潟南部のような郊外開発では、周辺道路の混雑が予想されます。
メリットとデメリットの両面から判断しましょう。

 

 

まとめ|再開発と災害リスクの両面から判断を

 

新潟市では複数の大規模再開発が同時進行しています。

 

新潟市の主要再開発まとめ
・新潟駅周辺:2027年春に万代広場全面オープン。災害リスクは比較的低い
・旧三越跡地:県内最高層150mのビル計画。施工業者未定で大幅遅延中
・鳥屋野潟南部:2028年4月に大型商業施設オープン。低地のため災害リスクに注意

 

再開発エリアだからといって、必ずしも投資価値が高いわけではありません。

 

再開発の進捗状況と災害リスクの両面から、総合的に判断することが大切です

 

特に新潟市は、1964年の新潟地震や2024年の能登半島地震で液状化被害を経験しています。
過去の教訓を忘れずに、ハザードマップを活用した土地選びを心がけましょう。

 

 

新潟市の災害リスクをもっと詳しく知りたい方へ
住まハザでは、新潟市の各エリアの災害リスクを詳しく解説しています。
住所を入力するだけで、洪水・液状化・津波などのリスクを簡単に確認できます。
土地や物件を検討する際は、ぜひご活用ください。