新潟市で大雪が降ったらどうなる?2021年・2025年の被害を振り返る

更新日:2026.02.07

「新潟は雪国だから大丈夫」は本当?

新潟市に住んでいると「雪には慣れている」という意識がありますよね。でも近年の大雪は、その「慣れ」を完全に超えてきています。2021年と2025年、新潟市を襲った記録的な大雪。あのとき何が起きたのか、振り返ってみましょう。

 

2021年1月|10日間で150cmの災害級大雪

令和3年1月、新潟市は災害級の大雪に見舞われました。わずか10日間で積雪150cmという、まさに異常事態。新潟市が発表した記録によると、これは近年の中でもトップクラスの積雪量でした。

 

この大雪で何が起きたかというと、まず交通がマヒ。高速道路は軒並み通行止め、国道も渋滞で動けない状態が続きました。バスは大幅に遅延し、新潟駅のタクシー乗り場には長蛇の列。「車が出せない」「買い物に行けない」という声があちこちから聞こえてきました。

 

実はこの大雪、新潟市だけでなく県内各地で被害が出ました。上越市高田では24時間で103cmという猛烈な降雪を記録。除雪作業中の事故も多発し、毎年のように人的被害が報告されています。

 

2025年2月|12時間で50cmの記録的降雪

そして2025年2月。新潟市中央区で12時間降雪量50cmという、観測史上最大を記録しました。3時間に26cm降った時間帯もあり、気象庁は「顕著な大雪に関する気象情報」を新潟市中央区と東区に発表。これは「短時間の大雪に対して一層の警戒を呼びかける情報」で、県内では2022年12月の魚沼市以来のことでした。

 

この日、県内の高速道路と国道は同時に通行止めに。北陸道ではスタックした車で渋滞が発生し、まさに「陸の孤島」状態。阿賀町と長岡市には災害救助法が適用されるほどの事態でした。

 

ちなみに2025年の大雪では、能登半島地震の液状化被害から復旧途中だった西区の住宅地も被害を受けています。傾いた住宅の上に雪が積もり、復旧作業がさらに遅れる事態になりました。

 

大雪で起きる5つの被害

新潟市の大雪で実際に起きた被害を整理してみましょう。

 

交通障害は最も深刻な被害です。高速道路・国道の通行止め、バス・電車の運休や大幅遅延が発生します。車の立ち往生も各地で報告され、一酸化炭素中毒の危険性も。

 

ライフラインの寸断も見逃せません。停電、水道管の凍結・破裂、ガスの供給停止など、生活の基盤が脅かされます。マイナス4度以下になると水道管凍結のリスクが高まります。

 

除雪作業中の事故は毎年発生しています。令和6年度だけで137件の人的被害が報告されました。屋根からの転落、除雪機への巻き込み、落雪による被害など、慣れた人でも油断できません。

 

住宅への被害も深刻です。屋根への積雪による倒壊リスク、カーポートの破損、雨どいの損傷など。特に木造住宅は注意が必要です。

 

経済的な影響も無視できません。店舗の臨時休業、物流の停滞、従業員が出社できないなど、仕事にも大きな影響が出ます。

 

「里雪型」は新潟市を直撃する

新潟県の雪には「山雪型」と「里雪型」の2種類があります。山雪型は季節風が強く、山沿いに多く降るパターン。一方、里雪型は平野部でも多く降るパターンです。

 

2021年や2025年の大雪は、まさにこの「里雪型」。普段は「新潟市は雪が少ない」と言われますが、里雪型の気圧配置になると、平地の新潟市でも一気にドカ雪が降ります。「山沿いほど積もらないから大丈夫」という油断は禁物なんです。

 

新潟市のホームページにも「近年、新潟市での雪の降り方は極端化しており、短期間で集中的に降る傾向があります」「大雪は災害です」と明記されています。雪国だからこそ、大雪への備えが必要なんです。

 

大雪に備えてできること

では、大雪に備えて何をすればいいのでしょうか。

 

まず食料と水の備蓄。大雪で買い物に行けなくなることを想定して、3日分程度の食料と水を常備しておきましょう。カセットコンロとガスボンベもあると安心です。

 

車の備えも重要。スタッドレスタイヤはもちろん、スコップ、毛布、非常食、携帯充電器を車内に常備。ガソリンは半分を切ったら給油する習慣をつけましょう。立ち往生したときの一酸化炭素中毒を防ぐため、マフラー周りの除雪も忘れずに。

 

除雪作業の安全対策も大切です。「一人でしない」「無理しない」「落雪・転落に気をつけて」が合言葉。命綱の装着、2人以上での作業、天候の悪いときは無理をしないことを徹底しましょう。

 

情報収集の手段を確保しておくことも忘れずに。新潟市のホームページ、新潟県の雪情報、道路情報などをブックマークしておきましょう。

 

まとめ:雪国だからこそ備えが必要

2021年と2025年の大雪は、「新潟市は雪が少ない」という常識を覆しました。短期間で一気に降る「極端な降り方」が増えている今、大雪への備えは必須です。

 

新潟市は今、どんな災害リスクがあるのか。住まハザで町名を検索すれば、洪水・津波・液状化などのリスクスコアを一目で確認できます。雪だけでなく、総合的な災害リスクを把握して、安全な暮らしの参考にしてくださいね。