新潟市で浸水リスクの低いエリアに引っ越したい——今回の大雨で分かった「安全な場所」の選び方

更新日:2026.09.08
2026年7月の大雨で自宅や近所が浸水し、「新潟市で浸水リスクの低いエリアに引っ越したい」と考えるようになった方も多いのではないでしょうか。不安な気持ちはよく分かります。本記事では、新潟市内のエリア別の浸水リスク傾向、建築士の視点で見る「安全な土地」の見分け方、そして浸水リスクと不動産価格のバランスまで、具体的に解説します。

✍️ この記事の執筆者について
建築業界20年・不動産業界10年・損害保険販売6年の経験を持つ新潟市西区の不動産会社「NoTown」代表が執筆しています。二級建築士・宅建士・FP・損保代理店の資格を保有し、自宅が地震で被災した際の保険申請も実体験として経験しています。

今回の大雨で「住む場所を変えたい」と思った人へ

2026年7月26日、新潟市中央区・東区・北区を中心に発生した記録的大雨は、多くの住民にとって「今の住まいのリスク」を突きつける出来事になりました。実際に床上浸水を経験した方はもちろん、直接の被害がなかった方でも、道路の冠水や近隣の被害を目の当たりにして、不安を感じた方は少なくないはずです。

「せっかく引っ越すなら、二度と同じ思いをしたくない」——そう考えるのは自然なことです。ただし、感覚だけで場所を決めてしまうと、また別の形でリスクの高いエリアを選んでしまう可能性もあります。まずは客観的なデータをもとに、エリアごとの傾向を把握することから始めましょう。

不動産の現場で多くの相談を受けていると、「浸水しないエリア」を漠然としたイメージだけで探している方によく出会います。しかし実際には、同じ区の中でも町丁目単位でリスクが異なることが珍しくありません。感覚的な「なんとなく高台っぽい」ではなく、データに基づいた判断をすることが、後悔しない住み替えの第一歩です。

新潟市の区別浸水リスク——どのエリアが安全か

今回の大雨で特に被害が大きかったのは、中央区万代周辺、東区の住宅街、北区安野川周辺でした。これらのエリアは信濃川・阿賀野川・安野川といった河川に近い低地であることが共通しています。6時間雨量89.5mmという記録的な降雨量が、こうした低地に一気に集中したことが被害拡大の大きな要因と考えられます。

中央区・東区(河川沿い低地)
信濃川・阿賀野川に近く、今回の大雨でも浸水被害が集中したエリアです。利便性は高いものの、水災リスクへの備えが特に重要になります。

北区安野川周辺
安野川沿いの低地で、今回の大雨でも浸水被害が確認されています。河川からの距離が近いエリアは注意が必要です。

新潟市西区(相対的に標高が高いエリア)
中央区・東区の一部と比較すると標高が高い場所が多く、今回の大雨でも目立った浸水被害の報告はありませんでした。ただし西区の中でもエリアによって差があるため、個別の確認は必要です。

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なお、同じ区の中でもエリアによってリスクの高低差は存在します。「西区だから安心」「中央区だから危険」といった大まかな括りだけで判断せず、実際に検討している町丁目単位でスコアを確認することが、精度の高い住まい選びにつながります。

建築士が教える「安全な土地」の見分け方

不動産業界10年・建築士としての視点から、浸水リスクの低い土地を見分けるポイントをお伝えします。まず注目したいのが標高です。周辺よりわずかでも高い土地は、大雨の際に水が集まりにくい傾向があります。

周辺との相対的な標高差
同じ町内でも、少し高台になっている場所とそうでない場所でリスクが異なります。地形図やハザードマップで確認しましょう。

河川からの距離
信濃川・阿賀野川・安野川など主要河川からの距離が近いほど、氾濫・浸水のリスクは高まります。

昔の地名・地形の履歴
「〜沼」「〜潟」「〜谷」など水にまつわる地名は、かつて水辺や低湿地だった可能性を示唆していることがあります。

これらは専門的な知識がなくても、ハザードマップや地形図を見ることである程度確認できます。ただし、盛土の状況や排水インフラの整備状況など、資料だけでは分からない要素もあるため、可能であれば現地を実際に歩いて確認することもおすすめします。

また、実際に大雨の日に現地を訪れてみるのも有効な方法です。道路に水がどの程度溜まりやすいか、側溝や水路がどのように機能しているかは、晴れた日の内見だけでは分かりません。可能であれば、契約前に雨の日の様子も確認してみることをおすすめします。

浸水リスクが低いエリアの不動産相場——安全と価格のバランス

浸水リスクの低いエリアは人気が集まりやすく、価格が高くなる傾向があります。一方で、リスクがやや高いとされるエリアでも、水災補償付きの火災保険への加入や、高床構造・盛土といった対策を取ることで、リスクを軽減しながら比較的手頃な価格で住むという選択肢もあります。

「安全性を最優先するか」「予算とのバランスを取るか」は、ご家族の考え方や資金計画によって変わります。大切なのは、リスクを知らずに選んでしまうことを避け、納得した上で判断することです。

特に小さなお子様がいるご家庭や、在宅で仕事をされる方にとっては、浸水リスクの低さは価格以上に重視したいポイントかもしれません。一方で、通勤・通学の利便性を優先したい場合は、リスクの高いエリアでも十分な対策を取ることで住み続けるという判断も十分に合理的です。ご自身の暮らし方に合わせて、優先順位を整理してみてください。

住まハザで自分の候補エリアを確認する方法

住まハザでは、新潟市内の町名ごとに浸水リスクなどのスコアを確認できます。引っ越し先の候補が決まったら、契約前に一度スコアを確認し、必要であれば周辺の地形や過去の被害状況もあわせて調べておくと安心です。

候補が複数ある場合は、それぞれのスコアを比較することで、価格・利便性・リスクのバランスが取れたエリアを選びやすくなります。町名で検索してもピンとこない場合は、通勤・通学先や実家からの距離といった条件と組み合わせて、いくつかの候補エリアをリストアップしてから比較する方法もおすすめです。

また、スコアだけで判断するのではなく、実際にその地域で長く不動産業を営んでいる会社に相談することも有効です。地元の不動産会社は、統計データだけでは見えてこない、地域固有の水はけの良し悪しや過去の被害の記憶を持っていることが多く、より実感の伴った判断材料を得られます。

まとめ——新潟市西区の不動産はNoTownへ

✅ この記事のまとめ
・今回の大雨で被害が大きかったのは中央区万代周辺・東区・北区安野川周辺
・新潟市西区は相対的に標高が高く、浸水リスクが低い傾向にある
・安全な土地は標高・河川からの距離・地名の履歴から見分けられる
・浸水リスクが低いエリアは価格が上がりやすく、予算とのバランスも重要
・住まハザで候補エリアのスコアを事前に確認しておくと安心

新潟市西区を拠点とするNoTownでは、こうした地形の特徴を踏まえた物件のご提案が可能です。二級建築士・宅建士・FP・インスペクション資格を持つスタッフが、浸水リスクも含めた総合的な住まい選びをサポートします。

今回の大雨をきっかけに住み替えを検討している方は、焦って決めるのではなく、まずは候補エリアのリスクを確認し、専門家に相談しながら一つずつ判断材料を揃えていくことをおすすめします。安心して長く住み続けられる住まいを見つけるお手伝いをいたします。

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