新潟市の冬に起きる自然災害リスク——大雪・融雪洪水・凍上をハザードマップで事前に確認する方法
建築業界20年・不動産業界10年・損害保険販売6年の経験を持つ新潟市の専門家。二級建築士・宅地建物取引士・FP・損保代理店の資格を保有。自宅が地震で被災した際の保険申請も実体験として経験しています。2026年7月の大雨でも現地確認を実施した新潟市の防災と不動産のプロです。

新潟市の冬は「雪」だけが脅威ではない——冬季に起きる3つの自然災害リスク
2026年7月26日の大雨では、新潟市中央区・東区・北区で20棟以上の住宅が浸水しました。しかし、新潟市の自然災害リスクは夏で終わりません。冬から春にかけても、性質の異なる災害が続きます。
夏の大雨の振り返りと保険の考え方は、2026年7月の新潟市大雨浸水——あなたの家の保険は使えるかで解説しています。本記事は、その続編として、冬の災害に目を向けます。
冬の水害は、夏の集中豪雨とは現れ方が異なります。雪の重み、雪解け水による河川の増水、そして地盤の凍結という形で、住まいに負担がかかります。
この3つは、住まいのある場所によってリスクの大きさが変わります。そのため、冬が本格化する前に、住まハザやハザードマップで自宅の場所の特性を確認しておくことが、最初の備えになります。
大雪リスク——積雪100〜200cmが住宅に与えるダメージ
建築基準法では、積雪1cmあたり1㎡で20N(約2kg)以上の荷重を見込むことになっています。積雪が100cmに達すれば、屋根1㎡あたり約200kg以上の荷重がかかる計算です。雪は時間とともに締まって重くなるため、実際の負担はさらに大きくなります。
大雪による住宅の被害は、屋根の上だけにとどまりません。代表的なものを整理します。
大雪の被害の実例は、新潟市で大雪が降ったらどうなる?2021年・2025年の被害を振り返るもあわせてご覧ください。
融雪洪水リスク——春に浸水する危険エリアをハザードマップで確認する
融雪洪水は、気温の上昇で大量の雪が一気に融け、そこに雨が重なって河川が増水する現象です。時期は3〜4月の春先で、冬の間に積雪が多かった年ほど、リスクが高まります。
新潟市では、信濃川・阿賀野川の流域に低地が広がっています。海抜が低く、河川に近い町は、融雪期にも浸水のリスクを抱えています。2026年7月の大雨では、ハザードマップで浸水想定区域とされていたエリアと、実際の被害が重なる例がありました。
その検証は、住まハザで確認——2026年7月大雨で浸水した新潟市のエリアとハザードマップの一致を検証で解説しています。
融雪洪水は、河川の増水による洪水・浸水と同じ仕組みで起こります。住まハザで町名や郵便番号を入力し、「川の氾濫」「大雨による浸水」「海抜」の項目を確認すれば、融雪期にも注意が必要な町かどうかが分かります。
融雪期の被害を小さくするには、住まいの周りの排水路を確保することも有効です。雪かきの際に、側溝や水路の上に雪を積み上げないようにするだけで、融雪水が流れ込む先を確保できます。排水がせき止められると、道路や敷地に水があふれやすくなります。
凍上リスク——液状化地盤では冬の凍結が基礎を傷める
凍上とは、地盤の中の水分が凍って体積が膨らみ、地面や基礎を持ち上げる現象です。凍った後に気温が上がると、今度は地盤が緩んで沈み、そのくり返しで外構や基礎にひび割れや傾きが生じます。
新潟市は、北海道のように地盤が深くまで凍る地域ではありません。それでも、地下水位が高く、砂やシルトを多く含む地盤では、土間コンクリート・ブロック塀・カーポートの柱・玄関のアプローチなどに、浮き上がりやひび割れが起こることがあります。
こうした条件は、液状化リスクの高い地盤と重なりやすい特徴があります。地下水位が高い砂質の地盤は、地震のときには液状化し、冬には凍上しやすいという、2つのリスクを併せ持つ場合があるためです。
凍上の被害を抑えるには、基礎や外構の周りに水をためないことが基本です。雨水の排水経路を整え、建物の周りの地面に水たまりができないようにしておくと、地盤の水分が凍る量を減らせます。外構工事を行うときは、水はけの設計も合わせて検討してください。
住まハザの「液状化」スコアが高い町は、凍上にも注意が必要な目安になります。液状化と土地選びの考え方は、新潟市の液状化リスクマップで見る「買っていい土地・避けるべき土地」で解説しています。
冬が来る前にやるべき住宅のハザードチェック5選
冬の災害は、事前の確認と点検で被害を小さくできます。冬が本格化する前に、次の5つを確認してください。
冬の備えの全体像は、新潟市の冬の防災対策|大雪・停電・凍結から家族を守る方法や、新潟市の冬から春の災害カレンダーも参考になります。
まとめ——新潟市の冬の災害リスクを住まハザで今すぐ確認しよう
・積雪100cmで、屋根1㎡あたり約200kg以上の荷重がかかる
・融雪洪水は3〜4月に発生し、信濃川・阿賀野川の流域の低地は特に注意が必要
・凍上は、地下水位が高く液状化リスクのある地盤で、基礎や外構に影響する
・冬前に、住まハザでの確認・屋根と基礎の点検・保険の確認を行う
冬の災害リスクは、住んでいる場所によって大きく異なります。まずは住まハザで、ご自宅や検討中の物件のある町のハザードスコアを確認してください。そのうえで、建物の状態や保険の内容まで見直したい方は、新潟市西区の不動産会社NoTownにご相談ください。
🌐 https://notown-niigata.com
※積雪荷重・融雪洪水・凍上に関する記述は一般的な内容です。実際のリスクは、建物の構造・地盤・立地によって異なります。保険の補償内容は、契約によって異なります。