住まハザのスコアで不動産購入を判断する方法——新潟市で「安全な家」を選ぶための具体的な使い方

更新日:2026.10.19
住まハザの使い方を知れば、新潟市での不動産購入の前に、その町の災害リスクを数分で確認できます。物件の価格や間取りより重要な情報が、ハザードマップの中にあることもあります。この記事では、住まハザのスコアの見方、実際の検索手順、スコアが高い物件の判断方法を、建築と不動産の両面から解説します。
✍️ この記事の執筆者について
NoTown代表(新潟市西区・東青山)
建築業界20年・不動産業界10年・損害保険販売6年の経験を持つ新潟市の専門家。二級建築士・宅地建物取引士・FP・損保代理店の資格を保有。自宅が地震で被災した際の保険申請も実体験として経験しています。2026年7月の大雨でも現地確認を実施した新潟市の防災と不動産のプロです。

なぜ不動産購入前にハザードマップを確認すべきなのか

住宅は、多くの方が35年前後の住宅ローンを組んで購入する、人生で最も大きな買い物です。間取りや価格、通勤の利便性は、内見や資料で確認できます。しかし、その土地が将来どのような災害リスクを抱えているかは、見た目では分かりません。

建物は、リフォームや建て替えで性能を高められます。一方、土地の海抜や地盤、河川との位置関係は、購入後に変えることができません。購入前の確認が、10年後・20年後のリスクを大きく左右します。

2026年7月26日の大雨では、新潟市中央区・東区・北区で20棟以上の住宅が浸水しました。浸水したエリアは、ハザードマップで以前から浸水想定区域とされていた場所と重なっていました。検証の詳細は、住まハザで確認——2026年7月大雨で浸水した新潟市のエリアとハザードマップの一致を検証で解説しています。

万が一、購入した家が被災した場合、修繕費や住み替えの費用は購入者の負担になります。火災保険の水災補償や公的支援で補える範囲には限りがあり、保険が使えるかどうかは条件次第です。だからこそ、被災しにくい場所を選ぶことが、最も確実な備えになります。

ハザードマップは、予言ではなく、過去の災害や地形をもとにした科学的なリスクの目安です。購入前に確認しておけば、リスクを知ったうえで、対策をするか、別の場所を選ぶかを判断できます。

住まハザとは——国土交通省のハザードマップと何が違うのか

住まハザは、新潟市に特化したハザードマップツールです。国土交通省・北陸地方整備局・新潟市が発行した資料をもとに、代表地点で計測し、町名単位でおおよその危険レベルを表示しています。住まハザは、公開当初から新潟市の中央区・西区・東区・江南区のハザードマップを掲載しています。

■ 国土交通省・自治体のハザードマップ
洪水・津波・土砂災害など、災害ごとに別の地図を開いて確認します。浸水の深さなどを地図上で詳しく見られる一方、複数の地図を見比べる手間がかかります。
■ 住まハザ
郵便番号か町名を入力するだけで、津波・液状化・川の氾濫・大雨による浸水・海抜の5項目を、町単位でまとめて確認できます。候補エリアの比較に向いています。
対応エリア
新潟市の中央区・西区・東区・江南区のスコアを確認できます。
スコアの根拠
国土交通省・北陸地方整備局・新潟市の資料をもとに、町名単位のおおよその危険レベルを表示しています。
向いている使い方
物件探しの初期段階で、候補の町を絞り込む使い方に適しています。気になる物件が見つかったら、国や市の詳細なハザードマップで個別に確認します。

住まハザのスコアの読み方——5つの項目を正しく理解する

町ごとのページには、「◯◯のハザードスコア」として5つの項目が表示されます。それぞれが何を表しているのかを理解しておくと、数字の意味が分かります。

①津波
地震のあとに発生する津波の想定高さを表します。海や河口に近い町ほど、確認が必要です。
②液状化
地震のときに地盤が液状化するリスクを表します。建物の傾きや、外構・ライフラインの被害につながります。
③川の氾濫
川が氾濫するリスクを表します。信濃川・阿賀野川などの大河川に近い町は、特に確認が必要です。
④大雨による浸水
集中豪雨や長雨による浸水のリスクを表します。2026年7月のような大雨で影響を受けやすい町かどうかが分かります。
⑤海抜
その町の海抜を数値で表示します。海抜が低い地域は、津波や高潮のリスクが高まります。
📌 ポイント
スコアが高い=リスクが高い、という見方をしてください。5つの項目のうち、どれが高いのかを見ることが重要です。たとえば、液状化が高く浸水が低い町と、浸水が高く液状化が低い町では、必要な対策が異なります。
⚠️ 注意
スコアは、町名単位のおおよその危険レベルです。同じ町の中でも、場所によって海抜や地盤は異なります。気になる物件が決まったら、必ず国・市のハザードマップと現地の状況で個別に確認してください。

実際にやってみよう——気になる物件・エリアをスコアで確認する手順

操作は難しくありません。住まハザのトップページから、次の手順で確認できます。

Step1 住まハザを開く
住まハザ(sumahaza.com)を開き、「スコアを調べる」の検索欄を表示します。
Step2 郵便番号または町名で検索する
検索欄に、気になる物件の郵便番号か町名を入力して検索します。区から探す場合は、「地域から検索する」で新潟市の区を選びます。
Step3 町のページで5項目を確認する
「◯◯のハザードスコア」のページで、津波・液状化・川の氾濫・大雨による浸水・海抜を確認します。
Step4 候補が複数あれば比較する
候補の町ごとにスコアを並べて、価格や利便性とのバランスで絞り込みます。
Step5 気になる点は詳細に確認する
数値が高い項目があれば、国・市のハザードマップで物件の場所を個別に確認し、現地でも周辺の様子を見ておきます。

家族で候補を話し合うときにも、スコアは共通の物差しになります。「なんとなく不安」を数字で確認できれば、冷静に比較できます。賃貸でも、更新や引っ越しの前に確認しておくと安心です。購入だけでなく、住み替えの検討にも活用できます。

区ごとの傾向を知りたい方は、新潟市のハザードマップ4区徹底比較も参考になります。ハザードマップの見方の基本は、家を買う人のためのハザードマップの見方で解説しています。

ハザードスコアが高い物件をどう判断するか——不動産のプロの視点

スコアが高いからといって、必ず避けなければならないわけではありません。リスクを理解し、対策と価格が見合うなら、購入という判断もあります。不動産業界10年・建築業界20年の立場から、判断の目安を整理します。

■ スコアが高くても購入を検討できる場合
建物側の対策が取れる(基礎を高くする、盛土をする、止水板を備える、地盤改良を行う)。水災補償付きの火災保険に加入できる。リスクを織り込んで、相場より十分に価格が抑えられている。
■ 避けた方がよい場合
津波・液状化・川の氾濫・浸水・海抜の複数の項目が同時に高い。対策費用が価格の差額を上回る。保険で補えない。将来、売却したいときに買い手が見つかりにくい。

水害と資産価値の関係は、新潟市の大雨・水害リスクと不動産価値の関係でも解説しています。

NoTownは、新潟市西区に拠点を置く不動産会社です。二級建築士・宅地建物取引士・FP・既存住宅状況調査技術者の資格を持ち、損害保険の代理店でもあります。ハザードスコアを踏まえた物件選び、建物の診断、火災保険の見直しまで、一つの窓口で相談できます。

まとめ——住まハザを使った賢い家選びで、新潟市の災害リスクから家族を守る

✅ この記事のまとめ
・土地の海抜や地盤は購入後に変えられないため、購入前の確認が重要
・住まハザは、津波・液状化・川の氾濫・大雨による浸水・海抜を町単位で確認できる
・スコアが高い=リスクが高い。どの項目が高いのかを見る
・候補エリアのスコアを比較し、気になる物件は国・市のハザードマップで個別に確認する
・スコアが高くても、対策・保険・価格が見合えば購入を検討できる

これから新潟市で家を購入する方は、物件の内見の前に、まず住まハザで町のスコアを確認する習慣をつけてください。リスクを知ったうえで選んだ家は、10年後・20年後の安心につながります。

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※住まハザのスコアは、町名単位のおおよその危険レベルを示すものであり、個別の物件の安全性を保証するものではありません。購入の判断にあたっては、国・自治体のハザードマップや現地の状況もあわせてご確認ください。