新潟市の冬の停電に備える|着雪が原因になる理由と家の準備
建築業界20年・不動産業界10年・損害保険販売6年。
二級建築士・宅地建物取引士・FP・損保代理店の資格を保有。
自宅が地震で被災した際の保険申請も、実体験として経験しています。

新潟市の冬はいつから始まるか——初雪と積雪の目安
気象庁の平年値(1991〜2020年の30年間の平均)によると、新潟の雪の初日(初雪)の平年日は11月23日です。積雪が1cm以上になる最初の日の平年日は12月15日で、積雪が0cm以上の初日は12月9日です。平年よりも早く雪が降る年や、遅い年もあります。
冬の雪の量も、平年値で確認できます。新潟の降雪量の平年値は、12月が19cm、1月が63cm、2月が48cmで、12月から2月の合計は130cmです。1月の平均気温の平年値は2.5℃です。
雪が終わる時期の平年値もあります。雪の終日(雪が降る最後の日)の平年日は4月6日、積雪が1cm以上ある最後の日の平年日は3月10日です。新潟市では、11月下旬から4月上旬まで、約4か月半にわたって、雪による停電のリスクを意識する必要があります。
初雪は11月下旬が目安なので、停電への備えは、雪が降り始める前の今のうちに済ませておくと安心です。
なぜ雪で停電するのか——着雪のしくみ
雪による停電の原因として知られているのが、電線や樹木に雪が着く「着雪」です。新潟県の実例を、2つの公式な記録で確認します。
東北電力は、電線が大きく揺れやすい気象条件として、気温が0〜2℃、風速が5m/秒以上(10分間平均)、風が送電線に対して45度以上の角度で当たることなどを示しています。気温が0℃前後で、湿った雪が降る日に、強い風が吹く場合は、特に注意が必要です。
冬に起きる災害の全体像は、新潟市の冬に起きる自然災害リスク——大雪・融雪洪水・凍上をハザードマップで事前に確認する方法でも解説しています。
停電したときの暖房と安全——してはいけないこと
停電のときに最も気をつけたいのが、暖を取る手段による一酸化炭素(CO)中毒です。製品評価技術基盤機構(NITE)は、暴風雪などによる停電の際に、屋内で携帯発電機を使ったり、換気をせずに給湯器や暖房器具を使ったりすると、一酸化炭素中毒になるおそれがあると注意しています。
家でできる停電への備え——チェックリスト
停電そのものを防ぐことはできませんが、停電が起きたときの困りごとは、事前の準備で減らせます。次の項目は、一般的な備えの考え方です。必要な量は、家族の人数や住まいに合わせて決めてください。
このエリアのリスクを住まハザで確認する → https://sumahaza.com
冬の防災全般の備蓄は、新潟市の冬の防災対策|大雪・停電・凍結から家族を守る方法のチェックリストも参考にしてください。
停電に強い家とは——断熱・設備の考え方(建築士の視点)
建築士の立場から、一般的な考え方をお伝えします。断熱性能と気密性能が高い家は、熱が外へ逃げにくいため、暖房が止まっても、室温が下がりにくくなります。反対に、断熱性能が低い家は、暖房を止めると室温が早く下がります。停電が起きたときの寒さへの強さは、家の断熱性能に左右されます。
具体的な温度の変化は、建物の構造や断熱の仕様、外の気温によって大きく異なるため、ここでは数字を示しません。ご自宅の断熱の状態が気になる場合は、住宅診断(インスペクション)で、現状を確認することをおすすめします。
このエリアのリスクを住まハザで確認する → https://sumahaza.com
まとめ・参考にした公式情報
・2005年12月の下越の停電は最大約65万戸で、全復旧は翌日の15時10分。着雪などが原因
・2022年12月の大雪でも、着雪しやすい雪で停電し、佐渡市の一部では9日間続いた
・停電中は、携帯発電機を屋内で使わず、暖房器具はこまめに換気する
・雪が降る前に、明かり・暖・水と食料・トイレの備えと、住まいの断熱の確認を
物件選び・住宅診断・火災保険の見直しまでワンストップで対応しています。
🌐 https://notown-niigata.com
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_season.php?prec_no=54&block_no=47604&year=&month=&day=&view=
・気象庁「北陸地方 予報期間の平年値」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/sankou/hokuriku6.html
・東北電力「新潟県内の停電の原因と再発防止対策について」(平成18年1月13日)
https://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2006/01/13.html
・新潟県「今後の停電対策に向けた検討会について」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kikitaisaku/teidentaisaku.html
・NITE「冬の死亡事故に注意!」(令和3年1月28日)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs210128.html
・NITE「石油ストーブ 換気不足による不完全燃焼」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03280102.html
※着雪や停電の状況は、気象条件や地域によって異なります。今冬の雪の見通しは本記事では取り上げていません。最新の予報は、気象庁・新潟地方気象台の発表をご確認ください。